代表者挨拶(こども未来支援連盟)
「こども未来支援連盟™」
■ 理事長
斉藤 実(さいとう みのる)
私はこれまで、企業と学校向けに科学的な能力アセスメントを提供し人財育成を支援するベンチャー企業「ネクストエデュケーションシンク」を創業してから既に20年以上が経ちました。その間、約200種類のアセスメントコンテンツを開発し、延べ400万人、1500法人の企業と学校でご活用いただいてまいりました。
学校分野では、中学、高校、大学にわたり、社会で活躍ができる各種能力の開発を目的にアセスメントを実施いただき、その数は延べ10数万人を超えており、経年での成長傾向の統計的なビッグデータ分析を行う中で見えてきたことがありました。
それは、中学生、高校生における「いじめの被害体験」は、その後のこども達の自己形成や人生にも大きな影響を与えているということでした。
文部科学省が令和3年に発表した、小中高校対象の「いじめの現状について」調査資料(※1)によると、令和2年の認知件数は全体で51万件と平成18年の約4.1倍に増えており、その中でも特に、小学校におけるいじめ件数が42万件と約6.9倍に激増していて、学校におけるいじめの低学年化が進んでいることが分かります。
またスマホ、SNSの普及で「ネットいじめ」も増え、さらに痛ましい「重大事態」となる件数も増加しています。
※1(出典)「文部科学省 令和2年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査「(令和3年11月22日・資料2「いじめの現状について」)
大人の社会では、他人の心身に危害を及ぼす「いじめ」の行為は、法律では「強要罪」、「恐喝罪」、「傷害罪」、「暴行罪」などとして、加害者は犯罪として取り締まることができますが、まだ未成年者である学生には、そうした介入は難しい現状があります。
しかし、特に小学生、中学生など年齢が低く、身体も小さいこどもの頃は、いじめへの対処方法もまだ身に着けていないため、ある日突然学校で、様々ないじめの被害者となる可能性があります。
被害者となったこどもは、その場で反射的に対抗することができずに、もし暴力を受けなかったとしてもこころに傷を負い、その後に不登校等の原因となる可能性があります。また、学校でからかわれたり、悪口を言われたり、仲間はずれにされたり、面白いからと繰り返しターゲットにされることなどで、こころが更に追い詰められて、「重大事態」につながることなどが危惧されます。
そこで私たちは、この度、学校におけるこどもの「いじめ被害」を少しでも減らして、そうしたこども達の未来や社会を明るく変えることができないものか、との強い思いから、「こども未来支援連盟™」を創立することにいたしました。
「こども未来支援連盟™」では、20年以上にわたってデジタル手法の客観的なアセスメントの提供と分析と人財育成、コンサルテーションを行ってきた株式会社ネクストエデュケーションシンクと、その研究開発機関の「NE総合研究所」の後援を受けて、現在我が国の、小学生、中学生の年齢のこどもたちが、学校での「いじめ」に上手に対応・対処ができる力として、新たに「こころの護心術™」の理論と実践トレーニング手法を研究・開発して、こども達の「学校生活適応度」を見る分析とトレーニングを活用して、被害を受ける可能性があるこども達が「いじめから、こころを守り、かわせるコミュニケーション力」を身に着けるための新しい教室を立ち上げることにいたしました。
「だれも傷つけずに、こども達のこころを守れる護心術™」、それが私どもがオリジナルに開発し、これから学校や社会にも提唱していきたい、新しい科学的な手法である「こころの護心術™」です。
早期にこども達がこの基本スキルを身に着けて、いまある小学校、中学校での「いじめ」からも解放され、さらには大人になってからも人生を強く明るく生きることができるようになるこの「人生の基本スキル」を身に着けて、今後だれでも遭遇する可能性がある、学校・社会・会社などにおける様々な「いじめ」などから自らの「こころを守る」ことができる一生ものの「こころの護身術™」として、こども達のお役に立てることを、私たちは願ってやみません。
【理事長】
斉藤 実 (さいとう みのる)
【プロフィール】
哲学教育系雑誌編集長を経て、「アスキー」入社。PC技術マニュアル編集長、教育メディア編集長を経て、人財育成・客観能力アセスメント開発会社の「株式会社ネクストエデュケーションシンク」を起業。代表取締役。 人財能力研究機関「NET総合研究所」所長。
「本郷人間塾™」理事長/「日本イノベーション融合学会」顧問・学会参与/人財育成コンサルタント/認定診断分析マスターアセッサー/ITSS認定コンサルタント/能力診断開発コンサルタント。
「こども未来支援連盟™」
■ 学長・専務理事
長内 優樹(おさない ゆうき)
こども未来支援連盟の長内優樹と申します。私は大学での心理学の教員を10年以上務めつつ、自らが代表の民間企業において心理学周辺領域の学習支援および学術研究の支援事業を営んできました。
また、当組織に関連する活動として、自治体が主宰する不登校支援事業への参加や、心理的支援職の国家資格である公認心理師の資格成立に向けた活動にも従事してまいりました。
当組織は、その名の通りこどもの未来を支援する目的で設立いたしました。
こどもの心の成長に与える人間関係の役割は大きいものです。それは、大人との関わりはもちろん、大人が介入しにくいこども達同士での関わりも同様です。
関わり方、つまりコミュニケーションの仕方は、知らず知らずのうちに固定化し、他者との関係性もまた固定化していきます。そのようなメカニズムの中、いわるゆる“いじめ”/“いじめられ“、という言葉に代表されるような不幸な対人関係での軋轢が発生することがあります。いわゆる“いじめ”は被害者側にとってはもちろん、加害者側にとっても心の成長に肯定的ではない影響を及ぼすことが少なくありません。
大人であれば自らのコミュニケーションのクセを見直し、コミュニケーションのバラエティを増やし、人間関係を調整することは、そのような努力をすれば、可能な場合もありますが、こどもにはとても難しいことでしょう。
そこで、当組織では、「他者を攻撃せず、自己も傷つけない」そんなコミュニケーションを、より上手にとれるようになりたい、と考えるお子様や、お子様のこども達同士でのコミュニケーションの練習をさせてあげたいと考える保護者のために「こころの護心術教室」を運営してまいります。
具体的な内容は、こころの護心術教室のページでご紹介いたしますが、私たちはこども達同士が健やかで他者と自己に優しい関わり合いができるコミュニケーションを育むことを支援してまいります。
最後に、このようなこどもを対象とした教科学習以外の支援事業は得手して、志ある者の強い気持ちを動因に開始されるものの、経営上の問題を抱え、理念と活動は評価されるべき内容であったとしても、その活動が継続的になされないことが残念ながら多いことも、私たちは認識しております。そこで私たちは、私たちの活動に全面的な理解を示してくださる民間企業であるNET総研の後援を受け、サステナブルな活動を実現することを試みることにいたしました。
こどもの未来を支援する私たちの挑戦へのご理解とご支援をいただけますと幸いです。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
「こども未来支援連盟™」
【代表者/学長・専務理事】
長内 優樹 (おさない ゆうき)
【プロフィール】
心理学の学習および研究支援サービスを行う合同会社セカンダリー代表。法政大学など5つの大学の教員も兼務。大学での講義数は週に10コマ以上。心理相談職の国家資格である「公認心理師」の資格制度成立に向け活動した公認心理師推進ネットワークに副代表および後援企業の代表として従事。当連盟の活動に関する学術研究業績(近著)として「企業におけるいじめ加害傾向者を対象としたアセスメントツールの開発に向けた展望 ー日本の教育心理学における学校のいじめ研究を踏襲してー 法政大学多摩論集, 37,77-84.」、「日本の教育心理学におけるいじめの加害者研究の現状の把握 (1) ー2001年から2010年の10年間における状況ー 神奈川大学経営学部 国際経営論集,60,41-43」、「Classification of workplace bullying as a type of internal impropriety – Comparison with the structure of bullying in Japanese schools – The 59th Annual Convention of the Taiwan Psychological Association.」が挙げられる。
「こころの護心術教室™」は12月より新たにHPを開設させていただきました。